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妙感寺本堂
(国登録有形文化財)
後醍醐天皇御下賜の千手観音を安置するため授翁宗弼(じゅおうそうひつ)が創建した持仏堂であったものを、石部城主三雲新左衛門が弘治元年(一五五五)に再建。
寛文十一年(一六七一)に三雲代官花形仁左衛門尉勝世が営繕、現在の堂宇は昭和十二年(一九三七)に新たに新築されたもの。(その際、無相大師(むそうだいし)の妙心寺開創六〇〇年記念の本山交付金を受けました。)
本尊 千手観音菩薩坐像
(湖南市指定文化財)
滋賀県湖南市指定文化財。南北朝時代の作、檜材寄木造、像高1.64m。
肉身部を金泥彩で仕上げ、胸には直接墨書き金箔押しで瓔珞を表現。平成八年(一九九六)の解体修理で、像内から永享七年(一四三五)、明応四年(一四九五)、万治二年(一六九五)、正徳四年(一七一四)の年紀が発見された。
方 丈
微妙大師の草庵であったが、遷化後、大師像を安置して霊殿(開山堂)とした。本堂と同時期に三雲新左衛門が再建するが兵火により焼失。寛文元年(一六六一)に愚堂国師(ぐどうこくし)が再建の際、後水尾天皇中宮東福門院(徳川秀忠息女)の水口御殿を下賜されたもので、上間に中宮御座の間、下間に愚堂国師安居の間がある。
微妙大師塔所(開山塔)
五輪塔が立つ大師の墳墓。石の玉垣を廻らし、正面左右には水口藩軍事局から奉献された石燈籠がある。令和九年(二〇二七)の微妙大師六五〇年遠忌にむけて、整備工事をおこなった。
方丈庭園
青々とした竹林を借景とした、静寂な佇まいの石庭。左奥には不老(おいず)の滝があり、全体として清新な雰囲気を醸し出している。
微妙大師(藤房卿)石碑
妙感寺の参道脇にある石碑。妙感寺が微妙大師(万里小路藤房卿)の由緒寺であることを伝えている。万里小路家の家臣であった三宅清治郎氏が昭和四年(一九二九)に妙感寺に寄進したもの。三雲駅北口正面にもより大きい石碑がたっている。
近江西国第三十三番霊場(びわ湖百八霊場第九十番)
妙感寺は近江西国第三十三番霊場 結願所です。
(琵琶湖百八霊場第九〇番)
霊場巡りのおりに、ごゆっくり拝観ください。
詳しくは、以下のリンクをご覧ください。
びわ湖108霊場のご案内